ギャラリー会 吉祥寺・井の頭公園前に佇む蔵画廊

2016.8.5 – 8.6「風のアリア」- 被爆した柿の木の願い-

 

201608

 

 

「風のアリア」 - 被爆した柿の木の願い-

作・演出   矢田貝誠吾
独り芝居  嵯峨佳乃

とき: 2016年8月5日・6日
時間: 8 月5 日(金)13:00 / 15:00 / 18:30
8 月6 日(土)14:00 / 16:00
開場時間: 各上演30分前
上演時間: 30分
料金: 前売券800円/当日券1,000円(当日精算)
チケット: 予約制(当日券あり)全席自由席
定員: 各回客席数に限りがあります。できるだけご予約お願います。

 

GALLERY KAI(ギャラリー会・吉祥寺)では、8 月 5 日( 金)、 8 月 6 日( 土) の2日間、
俳優 嵯峨佳乃さんによる独り芝居「風のアリア」を上演いたします。

「風のアリア」は演出家 矢田貝誠吾氏が、長崎の原爆のことを伝えるために書き下ろした作品です。
矢田貝さんと嵯峨さんは、2011 年から原爆のことを伝える独り芝居の公演活動をされています。

2012 年には、長崎市立小学校での上演、また、美術家 宮島達男氏がリーダーを務める 「柿の木プロジェクト」ー長崎市で被爆した柿の木から採取した種を苗木に育て、 展覧会場などあらゆる場所で配り、世界中の子供たちと植えていくプロジェクトと共に、 同作の公演活動をされてきました。

「風のアリア」は、長崎で被爆した柿の木の一生の話です。そして、「柿の木の願い」=「平和への願い」 を「今」に伝えていきたいという矢田貝さんと、嵯峨さんの熱き思いが伝わる素晴らしい作品です。

 

|プロフィール|

[作・演出]
矢田貝 誠吾(やたがい せいご)

1954年生まれ
鳥取県米子市出身
劇団四季演出部、文芸部に7年間在籍した後フリーとなる。その後、松竹、東宝
といった大手商業演劇の公演で、舞台監督、演出を数多く務める。
現在は俳優、スタッフの育成機関である「劇塾 風姿花伝」を主宰し、後進の指導
にあたっている。

[出演]
嵯峨 佳乃(さが よしの)

1978年生まれ
京都府出身
舞踏家蝉丸氏(山海塾)に師事。身体表現法を学ぶ。
矢田貝誠吾主宰の「劇塾 風姿花伝」に入門。
Saga Movement設立。
現在は独り芝居を中心に全国で公演を行う。
主な作品 「神の沈黙」「風のアリア」「竹生島哀史」

 

|あらすじ|

長崎の小高い丘の上に建つ洋館の庭に、一本の古い柿の木が植わっています。
樹齢87 年。いつの時代でも、柿の木の下には毎日たくさんの子どもたちが集まり仲良く遊んできたのです。・・・そう、70年前のあの日も。

1945年8月9日11時02分、長崎原爆投下。雷を何十個も落としたような閃光、熱風、焼ける街・・・人も動物も植物も真っ黒焦げ。大好きな子どもたちも一瞬にしていなくなってしまいます。柿の木は地獄と化した街の様子をジッと見つめていました。やがて柿の木も熱線に焼かれ、放射能におかされていきます。生きる気力も枝を伸ばす力もなくし、ただ立ち枯れるのを待つだけでした。そんな時、行方知れずになっていたこの家のご主人が、やっとの思いで帰っていらっしゃいました。しかし、放射能におかされたご主人は、血を吐いてお亡くなりになります。

ご主人の最後の願い・・・それは柿の木自身の願いでもありました。その願いを叶えるために生きる力を取り戻します。しかし柿の木は目には見えない悪魔に蝕まれ、何十年も実をつけることが出来ませんでした。樹木医の先生が、根気強く治療をしてくださいました。そのおかげで、葉は繁り実を付けられるようにまで回復しました。

今、被爆した柿の木の子どもや孫たちが、平和の祈りとともに世界中に植樹されています。二度と柿の木の苦しみを味わうことの無いよう。平和の象徴、命の象徴として。

 

|チケットのお申し込み・お問合せ|

Saga Movement(サガムーブメント)
E-mail saga.movement@gmail.com
TEL(事務局)090-4844‐8998