2014.06.23 – 06.29 Rana Chalabi × Ichiko Takada 「水 墨 の 世 界」展 by Nefer Gallery
Nefer Gallery 金田 理恵氏が、10年前エジプトカイロのホテルのレストランで出会ったRana Chalabi の作品。その7年後に出会った高田伊知子(桃榮)の作品。この二人の作家の作品にある共通点を感じた。それは、「郷愁と静寂と共に大きな愛に包まれた時の流れ」であった。
Rana Chalabi × Ichiko Takada 「水 墨 の 世 界」展 by Nefer Gallery
会期 : 2014年6月23日~6月29日
時間 : 11:00~18:00
|ごあいさつ|
10 年前、Rana Chalabi の作品に出会った時、私は大きな衝撃を受けました。
それらの作品はエジプトカイロのホテルのレストランの壁面いっぱいに掛けられていました。 彼女の絵には、絵から飛び出しそうな躍動感があると同時に静寂があります。 アラビックカリグラフィーを墨と筆で書き上げた作品はカイロであっという間に話題になりました。
いつも平和で穏やかな彼女は、「禅」にも共通する精神の統一と自己を見つめる「心」を このカリグラフィーに込めて描いています。水墨の作品には,ナイル川をテーマに静かなナイルで 暮らす人々や、回りながら瞑想するスーフィーダンスの作品等があり、彼女の代表作となりました。
3年程前、ご縁あって書道家であり篆刻家の高田伊知子さんに初めてお会いし,その時に拝見したのが 亡きお父様を想い描いた「パークハイアットの月」と万葉集の一首をテーマにした「眉月」の墨絵でした。 「眉月」はラナの作品同様、郷愁と静寂と共に大きな愛に包まれた時の流れを感じる作品です。
この度念願叶って、高田さんがお蔵のギャラリ−として本格的にオープンされたGALLERY KAI にて 「Rana Chalabi × Ichiko Takada 水墨の世界」展を開催させて頂く事になりました。 素晴らしいお蔵の雰囲気と共に水墨絵をお楽しみください。
Nefer Gallery 金田 理恵
今回ご覧いただく私の作品は初個展のときのもの。 Nefer Gallery の金田さんに初めてお会いした際に見ていただいた作品です。
その瞬間から金田さんは私と遠く離れたエジプトの地で活躍するアーティスト Rana Chalabi を時空を超えて結びつけてくださいました。 そして私と同じように文字や墨を使うRana さんの絵をはじめてみたときには 言葉には表せない作品に込められたメッセージを感じました。
「いつかこの作品とRana の絵を一緒に・・・」とお声をかけてくださった言葉が こうして実現することは偶然ではなく必然だったのかも知れません。
高田 伊知子
|Rana Chalabi プロフィール|
1981 年 | レバノン ベイルートアメリカン大学卒業 中東考古学専攻 |
1988 年 | カイロアメリカン大学院卒業 イスラム芸術と建築学専攻 |
2000 年 | ホメオパス国際認定資格取得 |
2004 年 | イアンワトソン著「タオとホメオパシー」翻字 日本語版 ホメオパシー出版 アラビア語カリグラフィーの書 |
【作品】 | 水彩(エジプト風景画) チャコール(踊り、楽隊他) |
|高田 伊知子(桃榮)Ichiko Takada プロフィール|
書アーティスト/ GALLERY KAI アトリエ会庵主宰
6歳より書を始める。 国立音楽大学付属音楽高等学校卒業後渡米 Parsons School of Design(パーソンズ美術大学・NY)ファッションデザイン科卒 D.P.I.Design NYでのアシスタントデザイナーを経てフリーランスに
1996年 帰国後、書の勉強を再開 書を女流書家の大家・矢萩春恵、篆刻を日展作家・吉永隆山、手彫りガラスを井上裕子に師事 第63回 毎日書道展 篆刻部 毎日賞受賞
2008年 | 初個展 「秋の月」(ギャラリー会・吉祥寺) |
2010年 | 吉祥篆刻展 (ギャラリー会・吉祥寺) |
2011年 | 神楽数寄人作品展(神楽サロン・神楽坂) |
2012年 | 遠州流壷中庵茶会のための作品制作・出品 (ブロツワフ国立博物館・ポーランド) |
2013年 | 個展 「Moji」(野村不動産吉祥寺シンフォニアマンションギャラリー) 他、グループ展多数 |
現在、書や文字をベースにしたアート作品の制作、ワークショップ、商品ロゴデザイン、 コーディネートなどを手掛ける。